溶接・接合工学の研究
本研究室は,昭和43年に当時の鉄道技術研究所から日大教授に着任された安藤精一博士が溶接・接合工学研究室を開かれました.
その原点は新幹線レールの溶接です.レールが溶接されていないと高速鉄道の建設は困難となり高度な溶接技術が応用されました.
電子ビームの熱源は高エネルギー密度であり,釘のような溶込形状を示しています. この熱源により溶接困難と考えられていた鋳鉄,高炭素鋼および航空機用アルミニウム 合金の溶接性が向上しました.
溶接部は,異質な材料の複合体です.そこでは有限要素法により理論計算と実際の構造物の応力状態を正確に把握することが必要となります.
プラズマ現象を活用して材料の切断について検討しています.この現象は複雑であり,流体の複雑な数値計算を活用して各種の開発を行っています.
異種金属接合の溶接性を究明して,設計工学の資料を収集しています.これらにより信頼性の得られる構造物を提案することができます.